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半沢直樹2 最終話 原作(銀翼のイカロス)とのストーリーの違い
白井亜希子の役どころ
原作「銀翼のイカロス」では女子アナ上がりで企業再建についてはズブの素人の客寄せパンダと呼ばれ、貪欲に地位・名誉・権力を狙っていると書かれている白井大臣でしたが、ドラマ半沢直樹では秘書の笠松や半沢の妻花に信頼されるカリスマをもった誠実な政治家として描かれるという改変がされていました。
白井大臣が半沢側に寝返ったことで、会見時に白井大臣が行っていた反論も乃原弁護士が行いました。
また箕部の不祥事が世間に露呈した後、原作では的場総理大臣に功を焦った結果、恥をさらし箕部の政治資金の一部が白井に流れているというう噂もあり辞任しなければ罷免だと通告されていました。
中野渡頭取の思惑
原作でも語られていない半沢直樹を出向にした理由や、ドラマ二期を放送するに当たって原作から変更を加え香川照之演じる大和田元常務を降格に止めた理由が語られました。
大和田を降格処分に止めた理由は、旧Sの大和田を旧T出身の中野渡頭取の元に留めることで派閥間の争いをやわらげ行内融和を進め、また一度は道を踏み外したものの優秀なバンカーである大和田を使って不正融資の調査を行わせていたことが明らかになりました。
原作でも語られていない半沢直樹出向の理由ですが、半沢直樹第一期で中野渡頭取の制止を振り切り、大和田を土下座させるなどやりすぎそのままにしておいても大和田派にやられていたこと、また半沢に銀行の未来を託すために証券の世界をみせるためであったことが明かされました。
中野渡頭取が決意をするまで
ドラマでは箕部に関する資料を手に入れた時点で中野渡頭取は、最初からすべてを明るみに出すつもりであったことが判明しましたが、原作「銀翼のイカロス」では乃原との会食のあと迷っていたところで旧知の間柄である富岡と食事をした際に、箕部の不正融資に関する報告書を手渡されたことで迷いが消えています。
会見の際の中野渡頭取
ドラマでは自殺した牧野副頭取の墓前で半沢の会見を見ていた中野渡頭取ですが、原作では頭取の部屋で紀本常務に牧野副頭取に関する本音を打ち明け、進退を決めるように促していました。
それぞれのその後
原作では各々が半沢にやられたあとどういう目にあったかは細かく書かれていないので「原作→ドラマ」の変更点をまとめてます。
- 箕部 離党→逮捕
- 乃原 記述無し→弁護士退会
- 帝国航空 企業再生支援機構による再建→メーンバンク開発投資銀行による再建
- 白井大臣 辞任→辞任+離党して無所属で再スタート
富岡のその後と半沢の最後
ドラマ版では描かれませんでしたが、中野渡頭取の密命を受けて審査部にとどまっていたトミさんこと富岡は中野渡頭取が頭取を辞任したことに伴って東京中央クレジットへの出向になります。
ドラマでは大和田との一戦も交え銀行の未来を背負って立つ覚悟を決める半沢でしたが、原作「銀翼のイカロス」では元上司である富岡の出向祝いに二人で飲み中野渡と富岡という二人の一流バンカーが消えゆくことに思いを馳せ、それを引き継ぐことを胸に近い幕となります。
半沢直樹2最終話感想
最終話まで熱い展開でしたね。今回最終話で大和田の処分が軽かった理由が語られたことで、一番驚いたのは大和田の処分を降格で済ませた形にしているためドラマ1期の最終話時点で2期でも大和田を使う計画が制作サイドにあったこと可能性が見えてきたことです。現状、銀翼のイカロス以降の時系列に当たる原作作品は発表されていませんが、先日発売になった半沢直樹ドラマ1期の過去に当たる原作最新刊「アルルカンと道化師」映像化への伏線が既に張られていたりしないかと気になってしまいました笑
それと原作を読み返して気が付いたのですが、トミさんが出向になる予定の東京中央クレジット、ドラマ版ではトミさんの出向先としては語られませんでしたが、紀本常務の自白を引き出すために曽根崎との交渉材料の出向先として名前が挙がっていました。原作「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」で半沢の息子隆博が登場していないのを律義に守り(また時間軸に歪みがあるため)半沢直樹2で突如息子が登場しなくなってしまった点を含めて、しっかりと原作を読みこんだうえで練られた脚本の原作愛が伝わってきました。
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