半沢直樹2 第1話 原作との違いは?【ロスジェネの逆襲】

7/19に放送が開始された半沢直樹2。第1話の視聴率は22%と初回から好発進でした。

今後も続いていくと思われる半沢ブームですが、今回は半沢直樹2第1話の原作「ロスジェネの逆襲」からの変更点をご紹介しようと思います。

半沢直樹2第一話 原作(ロスジェネの逆襲)との違い

1.元常務大和田の不在

半沢直樹2の原作である「ロスジェネの逆襲」では大和田元常務(香川照之)は登場しませんがドラマ第1話では中野渡頭取(北大路欣也)から大和田が「帝国航空」の再建計画を任されていました。

伊佐山部長(市川猿之助)が半沢直樹(堺雅人)に嫌がらせをする理由もドラマでは上司の大和田を追い落としたことで自分の出世を邪魔したからと描かれていますが、原作の「ロスジェネの逆襲」では東京中央銀行の前身である旧Tこと旧東京第一銀行と旧Sこと旧産業中央銀行の派閥争いがより色濃く描かれており、この派閥争いから伊佐山は半沢直樹をよく思っていないが故に半沢に対して強く当たっているように描かれています。

また、原作にそもそも大和田常務が登場しないないため伊佐山の大和田に対する裏切りという構図も存在しません。

2.森山の事前調査

ドラマでは電脳雑技集団が当初、東京セントラル証券に買収のアドバイザーを頼んだ理由を半沢が森山(賀来賢人)に対して営業努力の成果としていましたが、原作にはそもそも森山が電脳雑技集団にしぶとく営業をかけていたかのような描写はなく、事前調査についてもあまり触れられません。

3.2度目以降の電脳雑技集団訪問

原作では三木が用意した買収案を携えて電脳雑技集団を訪れた際に副社長の平山美幸や玉置が同席していません。また森山が作りなおしたスキームで再度電脳雑技集団を訪ねるシーンはそもそも原作になく、原作では誰が買収計画を横取りしたのかを訪ねるのは半沢が電話で尋ねるも平山に軽くあしらわれて情報を得ることもできないで終わっています。

4.伊佐山との邂逅が変わっている

ドラマ第1話では東京セントラル証券に銀行の仕事を押し付けてきた伊佐山ですが、原作ではそのシーンは存在しません。また、原作に森山のスキームでの電脳再訪問もないため伊佐山と電脳雑技集団のビルで出会うのは三木のスキームをもって訪ねた際ですが情報が足りず半沢から銀行に買収計画を横取りされたことに気が付くこともないため、直後に渡真利の方からかかってきた電話で情報提供を受けています。

5.中野渡頭取の考えが不明

伊佐山が提出した電脳雑技集団に対する東京中央銀行の1500億円の支援およびそのためのスキームに対して、原作で中野渡頭取(北大路欣也)はなぜ東京中央銀行が行うのかといった視点でのスジ論の反対や最終的に証券営業部に一任するもののそのスキームでよいのかと難色を示す場面がドラマ版ではカットされていました。前シーズンのドラマでも頭取の考えを読めなくしていたため、演出上の意図的な改変に思われます。

ネタバレ注意

以降、時系列を入れ替えて2話以降の話で触れられるかもしれないため、今後のネタバレになる可能性があります



6.森山と瀬名社長の関係(ネタバレ注意)

原作ではスパイラルの瀬名社長(尾上松也)と森山が出会った際に、森山は親会社である銀行に仕事を奪われたことまで瀬名に打ち明けるため、森山が瀬名に東京中央銀行のスパイだと疑われ仲違いすることはありません。

7.三木の人事および諸田・伊佐山への追及(ネタバレ注意)

伊佐山に情報を渡していた諸田とそれを黙っていた三木ですが、原作ではこの二人が情報を渡していたことに対して半沢が証拠を突き付けて問い詰めるシーンはありません。三木が半沢に真実話す場面は存在しますが、諸田・伊佐山をメールを証拠に追い詰めようとするシーンも存在しないため、伊佐山との対決もこの時点ではまだ行われていません。

また三木への人事がすみやかに発令されるため、銀行に仕事が奪われたことを半沢が知った直後に三木は東京中央銀行の証券営業部へと栄転することになります。



今後の展開予想(ネタバレ注意)

原作とドラマでの最も大きな違いは大和田常務の存在の有無です。

2話の予告によると大和田常務が半沢に共闘を持ち掛ける描写があるようですが、これに関連して上記3の「1話で半沢が銀行の裏切りに気が付いて渡真利に融資の確認を取ったこと」が関係あるのではないかと考えます。原作ではこの展開は別のシーンで行われることだからです。ゆえにその情報を半沢直樹に与えることになるのが大和田常務ではないかと予想します。

また、大和田が中野渡頭取から再建計画を任された帝国航空は原作次巻でありドラマの後半で扱うであろう「銀翼のイカロス」で半沢直樹が担当することになる会社です。素直に考えれば大和田が再建計画に失敗してそれを半沢直樹が受け継ぐと思われますが、それだと半沢が関係ないところで大和田が痛い目を見るだけで面白くなくなってしまうので、なにかもうひと悶着ありそうな気がしています。


いかがでしたか。日曜日の夜は原作との違いを意識したうえで、日曜劇場半沢直樹をおうちで楽しんではいかがでしょう。

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